クルーズ船
ほっと石川に掲載されていたクルーズ船についてお話しさせて下さい。
『石川県ではクルーズ船の増加に対応するため、開港以来の大改修となる機能強化整備を進めています。大型化するクルーズ船2隻同時に接岸できるように無量寺埠頭の水深を10メートルまで深くします。併せて老朽化している金沢港会館を改築し、クルーズ船が2隻同時に寄港した際にも対応できる出入国手続き・待合施設・観光案内などを備えた金沢港クルーズターミナルを整備します。後省略』と書かれています。
このクルーズ船と新幹線とが好調に推移し、相乗経済効果に期待がとても高まっています。現在、金沢港は大改修工事が行われています。
今、金石海岸の海の景色は驚くど大きく変貌しました。数年ほど前までは、すぐそこに海が見え砂浜に波が打ち寄せるという、海の自然な風景がありましたが、クルーズ船等大型化した船の寄港のため、海底を深くする必要があり、大量の土砂が近くの金石海岸に運び続けられました。その結果1キロ以上埋め立てられ、海すら見ることができません。あの砂浜や波打ち際はどこにいってしまったのでしょうか。クルーズ船が2隻同時に寄港するためには、後どれだけの海底の土砂を掘って、どこへ運ぶというのでしょうか。
私もクルーズ船に乗り優雅に船旅もしたいと思う反面、子供の頃よくこの海で海水浴をして楽しく遊んだ思い出が忘れられません。
1カ月ほど前の新聞に、大きな鯨が痩せほそり餓死した状態で砂浜に打上げられ、解剖した結果、胃袋の中に6トンもの大量のプラスチック製品のゴミがあった。と記事が載っていました。6トンとはどれ程なのか想像もつきませんが、かわいそうで涙がポロポロ溢れ出てしまいました。
海を司る神様は、深く悲しみ嘆いていられると思います。私達の自我欲望から自然を破壊し、生物の生命を脅かす事に早くストップしなければなりません。
私達は、ちょっとした天変地異や異常気象で自然の怖さを身をもって知っていますが、自然を簡単に変えてしまって、豊かさや便利さを求めてしまいます。自然環境を簡単に変えてしまうのに、自然災害にはいつも畏怖します。
地球世界感謝行を一人でも多くの人達と心を一つに祈れる日が早く来るようにと願っています。
(金沢支部 和布浦明子)