福井市進明中の湯川秀樹氏の色紙 (福井新聞:ふくい世間遺産から)
福井市進明中の廊下の一角ギャラリーと呼ばれる場所に、1949年に日本で初めてノーベル賞を受賞した物理学者、湯川秀樹氏の色紙が飾られている。
初代校長の故坂本豊さんが、52年に湯川氏が來県した際、「生徒たちに何かメッセージを」と直談判し。贈られたものだ。
同窓会誌などによると、坂本さんは当時、生徒たちに夢を持ってもらおうと、成績通知表の表紙に湯川氏の顔写真を載せていた。これが好評だったこともあり、湯川氏が福井を訪れた時に通知表を手に駆けつけ、メッセージを求めたという。
「この世の中には自分一人だけで生きているのではなく、自分とよく似た、しかしまた違った所もある人間が大勢一緒に暮らしているのだということをいつも忘れずにいてほしい。どうすれば自分一人だけでなく皆が仕合せになれるか人生の一大事とはこの事である」
坂本さんは感激し、通知表に顔写真とともに色紙の全文を掲載。同校は60年以上たつ今も通知表の裏表紙に全文を載せている。
(福井新聞:平成28年3月14日:ふくい世間遺産より)
◎湯川博士と坂本校長先生に大感謝です。進明中学校の生徒さん達に「平和の種」を植えて下さいました。その生徒さんたちや保護者の皆様にも通知表を通して自然と伝わり、その平和の心を持って、60年以上にわたり、福井に日本に、世界に巣立って行きました。一人の方の勇気ある行動が人類に平和と幸せの渦を巻き起こしました。世界中の中で唯一、福井市進明中学校の校区の皆様に、湯川先生の平和への情熱が脈々と受け継がれています。その事を思うと有難くて自然に涙が流れて来ました。(I)
<読まれた方からの感想>
◎湯川博士のお言葉の中で、その後半の部分の
「……どうすれば自分一人だけでなく皆が仕合せになれるか人生の一大事とはこの事である」
これが、今の地球人類の神聖復活の出発点であるように感じ、とても大事なお言葉である
と思わせていただきます。
今の日本や世界の政治や司法、マスコミ、経済を主導する人々から始まり、一般の大衆に至る
まで、この〝皆が幸せになる″精神を忘れ果ててしまった姿が今の現状であるように感じます。
「無限なる愛」は最高の言霊であり誰もこれに反対する人はおられませんが、この言霊に至る
前段階として、特にまだ目覚めから離れた位置におられる方々にとって〝皆が幸せになる″と
いう優しく分かり易い表現が取り付きとなって「無限なる愛」への意識進化に至るのではない
かと思わせていただきます。
無限なる愛! 無限なる感謝!(福岡県)
◎「この世の中には自ら一人だけが生きているのではなく、自らとよく似た、しかしまた違った所もある人間が大勢一緒に暮しているのだということをいつも忘れずにいてほしい。
どうすれば自ら一人だけでなく皆が仕合せになれるか、人生の一大事とはこの事であると私は思う。 湯川秀樹」
湯川博士の前半の言葉から、人類はみな平等・対等であり、多様性を尊重しよう、という精神、自分という視点から眼を周囲に広げて、社会、人類全体へ目を向ける心の広やかさを感じます。
また、後半の言葉で、全人類への愛を感じます。
湯川博士は、アインシュタイン博士とも親交があり、仲良く連れ立って、談笑しながら歩いている写真が、思い出されます。
このように、湯川博士は、日本をはじめ、世界の数々の優れた科学者たちとの交流によって、高く広い、人類世界、地球世界への目が養われてきたのではないでしょうか。(東京都)
◎福井は 家族でも熱心に教育に取り組んでいるという番組を見たことがありました。
校長先生も 湯川氏も 本質的な所を 大切にされておられて やはりすごい!と思いました。(愛知県)
◎「どうすれば自ら一人だけでなく皆が仕合せになれるか、人生の一大事とはこの事であると私は思う。」
なんと素晴らしいメッセージ!流石(さすが)、湯川さんだと、感動しました。
これを読んだ生徒たちが歓喜感激し、彼らの心に大きな希望と夢と喜びが植え付けられてきたことでしょう。
湯川博士の真理を見通す、透徹した確かな目と、人格の偉大さを偲びました。
また、湯川秀樹博士を知ってもらうことで、生徒たちに元気と勇気を持ってもらおうと思われた坂本豊校長の愛の深さを感じました。(東京都)
◎素晴らしい記事ですね。中学生の湯川さんへの弾んだ気持ちと湯川さんのお心を感じます。読むと純粋な気持ちになり、大切なことに気づかせてもらえました。ありがとうございます。
いいお話なので目に触れて幸せの輪が広がると嬉しいですね。(石川県)